黒猫問題

夏になった。病を得た割にはちゃちこは妙に元気で早朝わたしを起こす。
7月の早い夜明け。朝の5時にはとっくに太陽は東の空に輝いている。

朝寝の好きなわたしはそれでも起きない時は起きないが、起きる時は起きる。
1日が長い。

夜にはSP待つ盲学校のグラウンドの扉のあたりに出かけるが、最近すっかりSPはうちのあたりのテリトリーに戻ってきた。

朝、プク兄ちゃんが来るのを待つSP。
夏の朝日が輝いている。

この頃は朝は、プクSPの兄妹は一緒に過ごす。
こんな日が永遠に続いてくれますように、いえいえこのままSPがうちの猫になってプクSPの兄妹猫で暮らせますように。
ちゃちこ、怒るでないよ。
SPとてちゃちことは遠い姻戚関係にあるのだ。

さて、ここで困った問題。
それはわたしが黒猫を撮影するのが超下手なこと。
黒猫プクを撮影すると、まるで目無し猫みたいに写る。

これはプクが所詮は猫なのでカメラを向けると目をつぶるせいかと思ってた。
奇跡的に金色の瞳が輝いている写真もあるが、ひどいのになると猫なんだか黒い衣服が洗濯物干し中に飛んで地面に落下したものを撮影したんだかわからないような写り具合になる。

またプクはモデルが下手なせいだととも思ったが、どうも黒猫の撮影は難しいらしい(´;ω;`)
それじゃSPは??とも思うがSPは白地が少なめとはいえ真っ黒ではない。

朝日の中のプクとSP。
相変わらず仲良し。

シンクロして歩く2匹。
やはり野外生活しているSPは毛色の黒のところが焼けている。

これならプクは猫には見えるもののSPに比べてりゃ黒い塊に見える。

良いかプク、カメラを向けても目を閉じない訓練をするのだ。
黒猫の金色の瞳は美しい。
SPの銀杏色の瞳とともに美しい。

朝ごはんの時間。
2匹の後ろ姿。

何故かうちで朝ごはんは沢山食べているのに、SPとお相伴するプク。





Wanted! 黒猫

去年の暮れとある猫がうちの周辺より忽然と消えた。
噂によるとレッキとした飼い猫。だが、日々うちの玄関前で頼みもしないのに番猫を勤め、朝から夕方までもしかすると夕方から朝までうちとうちの周辺にいた。

更にうちのプクに噛み付き、SPをいじめる。という狼藉を働く問題猫であったが、、。突然姿を消すというのは気になった。
あの猫は何処に?

思えば4,5年前、家周辺のボス猫として君臨した正式名カール、通称ブサ、ちゃちこのお兄さん猫が頓死した直後これまた忽然と現れた黒猫。
遠目だとうちのプクと見分けがつかない。

ちなみにかつてのボス猫2代目ラッキーキャットのブサことカールはこのブログの看板猫imacの前に座り込む目を半目にした一見してノルウェジャンフェレストキャットとも見紛う白猫。

ボス猫亡き後はその座を狙う猫どもが入り込むに違いない。
そのように黒き放浪猫はやってきた。


転がる放浪猫。
しんでいるわけではない。この頃はピンピンしてた。

去年暮れ姿を消した頃は車に轢かれたとか、飼い主が捕らえて外に出さないように監禁してくれてる。
とか、喧嘩に敗れて怪我をしてそれに懲りて放浪はヤメた。
などなどの憶測が飛び交ったが、姿を消してはや2ヶ月半、放浪猫なき日々に人々は慣れていった。

だが最近になり、放浪猫の目撃情報が入る。
プクそっくりの猫が盲学校のグラウンドを悠然と歩いていた!!

プクそっくりの猫とは?あの猫では?
聞き捨てならない!

あのようにうちのプクを打ち負かし、可愛いSPをいじめる猫とて姿を消す。というのはとても気になるところ。

待てよ。それうちのプクだったんじゃないのか?
だが、目撃したのはわたしの教室の大人の生徒、しかも猫にはメが効く方。
目撃した時間うちのプクはわたしのベッドの上で寝ておりました。

なので、、。
Wanted!黒猫!
黒猫を探せ。

わたしは今日より黒猫探索を始める。
いくら狼藉働く猫だって気になるもんね。

ピンピンして生きてる姿を確認したいのだ。

昨日のSP、あたりを伺っている。
相変わらず白い眉ヒゲと銀杏色の瞳が美しい。