マーケティングリサーチ

あるいは工事ばかり続く日々

だんだんと、わたしが幸せだった日々の面影が崩壊してゆく。

ここらの地主様がたが、空家となったボロやを崩壊させ、次に新たなこじゃれた家々、もしくはアパートを建設している。

工事ばかりでうっとうしいこと計り知れず。小道は一人前の道路となり、竹やぶは一人前の家となる。

かつてこの家は緑の風が吹いていた。

以前のうちの北側の物干しから風景、赤い屋根の家の向こう側が竹やぶであったSPたちと遊んだ秘密基地。桜の季節。

この紅葉の木も柘榴の木、桃の木、枇杷の木全て切り倒され、ズンベラボーの道路になって家がぎっしり立ち並ぶようになったのだ。悲しい(m´・ω・`)m

こちらが紅葉の季節。

この写真の方が電柱の向こうの笹と竹の空き地がはっきり写っている。そう、あの竹林が秘密基地。

木々が生い茂り緑の風が吹いていた。

ピンボケだが、小笹とユキノシタの茂る崖と草花と茗荷の庭先の門柱の上で寛ぐSP。2010年7月1日の撮影。

この小道でアルバイトから帰ってきたわたしを、ボス猫ブサことカール始め末尾はSPで出迎えてくれた。

みんないた。息子もいた。

内猫さん全員集合。

嘆いても懐かしい日々は帰ってはこない。ならば、今あるものを大事にして、、。あたりがセオリーなんだろうが、、。

幸福と成功の狭間

鬱陶しい工事がエンドレスで続く、そしてエンドレスで引越しトラックがやってくる。

そうです。わたしの幸福感は喪失したものの、成功への予感もやってくる。

つまりは個人事業主であるわたしは仕事がなきゃ、収入は生まれない。音楽教室主催であるわたしに生徒がいなきゃただの無職か失業者なのだ。

あの赤い家の庭には昔の家々がそうしたように、嫌ってくらい竜舌蘭が生えていた。今時分は蛍袋はそこここに咲き、崖一面ユキノシタと小笹が生えていた。うちの初代ラッキーキャツトのシーラが3日も崖の小道に座り込んでモグラを仕留めてきた。

あー、懐かしい昔。だが!その広い庭の世話にネを上げた住人は地主に地所を返してどこぞに引越し、宅建業者に手に渡った蛍袋の庭は無残に掘り返されて崖は要塞が築かれ、小道は普通道路となった。

その魔の手は秘密基地にまで及んだ(╬゚◥益◤゚)

うちの近辺ばかりじゃない。着々と古庭、古家はブチ壊されて行ったのだ。

そうです。わたしの趣味的には嘆かわしいが、音楽教室のマーケティングリサーチ的には喜ばしいことなのです。

マーティングリサーチつまり市場調査の論理としては小難しいものがいるんだろうけど、わたし的にはうちから半径1キロくらいの地点に年中組から中学生くらいまでの幼児、児童が多く在住し、かつその家がデジタルピアノくらいは置けるスペースがあることだ。

そう、秘密基地、竜舌蘭の家の後に建設された家には大抵は、小学生以下の子供がいる。

もちろんその新しく引っ越して来たうち全部がスタジオラッキーキャットの音楽教室に入会するわけでもないが、市場としては魅力的になってきたのだ。

期待値は大きい

なので、どうも幸福感と成功は必ずしも一緒に来てくれないみたいだ。このところ、新規の申し込みはないが、一時はひと月で10人入会してくれて一息ついたのだ。


そうこう言ってるうちにLIFEBOOKがやってきた。新しいパソコンで事務処理もwebサイト制作も(仕事だよ。)グーンとパフォーマンスが向上するであろう。

緑の風吹く家

2005年の夏息子の夏は終わった。高校球児から受験生へと変化した。そしてその冬、白茶猫のちゃちこをわたしは拾った。

翌年2006年老朽化した家を建て替え、その後黒き大猫となる野良猫の仔猫であったプクを拾った。

そう、その頃は良かった(´∀`)家の建て替え中、わたしたち家族はこれまた老朽化した犬猫OK、ただし短期貸しの商店街のボロ屋で過ごした。その家、商店街の中なので便利は便利だが、食堂のとなりなもので絶えずカレーや炒め物の匂いが家に入り込んでくる。車の往来が絶えず、夕刻から深夜までシャッターを閉める音が1時間ごとにする。

悪くはないが、悪い。そう、わたしのもとの建て替え中の家は緑の風が吹き込んでいたのだ(*´∀`*)仮住まいは半年めでたく新品となった新たな家に当時の猫2匹(シーラとちゃちこ)駄犬1匹(コロ)と息子とお父さんとわたし3人で帰って行ったのだ。

出来立ての家、駄犬が健在であった。

この家は周りの家々の広い庭により、沢山の木々中には老木、そして一面の茗荷の群生、小さな崖一面のユキノシタ、蕗の群生に蛍袋。

そして、わたしが秘密基地と名づけた竹やぶには春になれば菜の花が所狭しと咲き乱れた・゜・(ノД`)・゜・

桜の季節のうちの洗濯物干場。

うちのベランダというか、物干しは2階でそれもうちは崖の上に位置している。それでも紅葉の若葉が桜の季節にはこのように萌えていた。

夏の風景。

夏、このように繁茂した植物が地を覆い隠すまでに成長する。電柱の後ろ辺りに位置するのが竹山の秘密基地、ここでわたしはSPと秘密の時間を過ごした。

紅葉が始まる頃でも秘密基地の竹は青々としている。

秋には落葉樹が紅葉、それは美しい眺めであった。

小道のまだ仔猫だったSP。

秘密基地に通づる小道は子鬼住む小道とわたしは名づけていた。ここの小道SPもSPのお母さんのクロメ、おじさんのクロオ、お兄さんのネク、そして親戚のボス猫カールがファミリーで集っていた。今はもう、ファミリーは絶えて、プクとSPしか生き残っていない。

ううううっ(´;ω;`)(T▽T)幸せだった。わたしがパートから帰ってくると、まずはこの小道からボス猫カールが出迎えてくれた。いつもクロメを従えていた。遠慮がちに子猫に近かったSPもやってきた。

だがガ━━(;゚Д゚)━━ン!!、わたしの幸せは見事に打ち砕かれる(TwTlll)小道の地主が宅地の値打ちを上げるんだ(ニンマリ)(ΦωΦ)フフフ…つって、このSP佇む小笹も茗荷も、紅葉と枇杷の老木も、柘榴も何もかも一切合切、一網打尽にしてただの道路にしてしまったのだΣ(゚д゚lll)ゆ、許せん(|||゚Д゚)<㌶㌍㌶㌍㌧

だがまぁいい。まだ秘密基地は残っている。ユキノシタ群生する小さな崖もまだ健在だ(*´∀`*)はははやれるもんならやってみろ(~_~メ)

そ、そしたらなんとΣ(|||▽||| )ヤラレた(T_T)秘密基地の竹を1本残らず伐採しよった。やられたなヽ(`Д´)ノ

伐採された秘密基地( ´艸`)の蕗の中のSP。鈴蘭水仙の花も咲いている。

この頃はまだ良かった。蕗が伐採された竹の後を覆い、水仙や菜の花が咲いた。だが、キャつらはそれで飽き足らず、巨大なコンクリートミキサー車を導入して本当に宅地にしてしまったのだ(* ̄□ ̄*;

家なんか建て替える金あったら秘密基地と子鬼住む小道を買うべきだった!(多分家代金くらいじゃ買えないくらい高価だとは思うが。)

そして宅地開発に呆れ果てたもう1軒の家、ユキノシタ群生の崖の上の赤い屋根の家の住人はこれまた紅葉の老木、花桃の木、一面の蛍袋の庭と家を地主に返して、その地主は宅地開発業者に紅葉、桃の木蛍袋にユキノシタ丸ごと売り飛ばしたのだ(* ̄□ ̄*;

今は見るも無残な宅地に成り下がっている。もうわたしの家に緑の風は吹かない・゜・(ノД`)・゜・遥か遠くの盲学校のグラウンドを見て泣くんだわたし。

台風で倒壊したミモザ。

まるで太陽を集めた小さな陽光の珠じゃないか(*´∀`*)今時分は美しい小さな黄色い珠の束を付けるミモザ。これはわたしの家のミモザだが、何年か前の台風で倒壊してしまった。

わたしはかつての緑色をした風を偲び、旅立って行った猫たちを偲び、わたしもこの家を捨てて新たな終の棲家探しに旅立つことを考えている。

だが!(現実に戻る。)問題はそれでもまた猫のことだ。わたしが探し出した摩天楼、天空の城は猫OKなのだが!頭数制限がある。2匹までOK。ランとプクで間に合うがその場合SPの立場はどうする?SPだって不死身ではない。

緑の風が吹いていた頃仔猫だったSPは実はもう婆さん猫なのだ。近いうちに必ずや野良生活は無謀となるであろう。いくらでもわたしが受け入れるのだが、天空の城の管理人はダメだしするだろう(T_T)

わたしの悩みは深い。