失われし小道と名も無き花よ

今朝、プク探しの旅に出ようとしたら、もと子鬼済む小道、今ただの行き止まり道路に成り下がった道の真ん中にSPが訴えるような瞳攻撃を仕掛けてきた。

その瞳は、お腹がすいたよ。ご飯とミルクを、、。と、訴えている。わたし、お兄ちゃん(プクのこと)探しはあとにしよう(=ΦエΦ=)SP一寸待つのだ。今、猫ご飯と牛乳を用意する。

我が名はSP・アナスタシア・チビ。このような名を持つ猫は日本で1匹しかおらぬであろう。

仇敵ドラオもやってきたものの、そこはSP様貫禄で朝食を済ませる。SPよ。お前のお兄ちゃんは何処で生息しているのだ。

ここで、プクちゃん情報です。情報提供を呼びかけて入ってきた黒猫情報の黒猫は1匹残して全て裏が取れた。当然だが、プクではなかった。こうして見ると黒猫は近辺に多数生息しているものだ。

それもそうさ。ここは中世のヨーロッパではない。黒猫は不吉どころか縁起のいい福を招く猫なんですぞ。ついでに中世のヨーロッパであったら黒猫飼いの女であるわたしとて惨殺されていたであろう。

でだ。さる駐車場で赤い首輪の大きな黒猫がコロコロしていたという情報。これだけは裏が取れていない。これが最も重要とすら思われる。

なので、朝、黒猫さんコロコロの時間帯に裏取ろうと出かけたら、SPの訴えるような瞳攻撃に負けた。というわけだ。

時間ずらして現場に向かったが猫の子1匹いなかった。

子鬼住む小道はただの道となり、SP、プク兄妹がよく遊びに行っていた赤い屋根の小さな家。そして美しい木々と、竜舌蘭と蛍袋の生い茂る広い庭、崖には一面の雪の下。この場所も、宅建業者どもの働きによって、、。

このような情けない有様になってしまった(* ̄□ ̄*;

しかもいつまでたっても家は建たない。

そして、ただの空き地にも名も無き花は咲く。名のない花なんてあるもんか、全ての花に名前はある。らしいが、名も無き花というのはわたしが名前を知らない花という意味だ。

名も無き花は咲く。

あとふた月ばかりでここはジャングルと化すであろう。その日が来るのが楽しみだ。時として根性のある竜舌蘭は姿を現すのだ。雪の下は全滅したらしい。

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