子鬼の住む小道はただの道路となって、秘密基地は打ち捨てられた宅地となった。プクとSPたちのファミリーももはやプク、SPの2匹しか残っていない。
もっとも猫たちのことは、いいことで致し方ないことだ。まだSP幼少のみぎり母猫クロメはもうおばさん猫。これ以上猫が増えたらいくら子鬼住む小道や秘密基地でも賄いきれなくなる。
どうしたものか?資金繰りはどうにかなっても毎年仔猫を産むクロメを捕まえることは出来ない。悪魔のような猫の第6感で病院送りされることを察知するのだ。
頼みの綱であった。勇猛果敢な猫おばさんは引っ越して行方がしれず。
さて、どうしたものか( `・ω・) ウーム…
そのような場面でも救いの手は差し伸べられる。当時(もう10年以上前だ。)一緒の美容院で出会ったご婦人がなんと!以前の猫おばさん引退後の地域の猫おばさんだったのだ。(ただふたり猫おばさんの面識はなかったとみられる。)
わたし早速、「猫が増えすぎたーー!うち、これ以上飼えないし、飼われる気のない猫多いし。♀猫捕まえて病院連れてって、手術させたくてもわたし捕まえられない。(+o+)」
「任せなさい(^o^)ノ イエー!わたしは猫と話せる人を知っている。その人の手にかかればどのようなドラ野良でもたちどころに懐柔さ(@^▽^@)」
ホントかいな(゜レ゜)
「よいか。その人を差し向ける日ドリを決めたら、前日あなた(つまりわたし)も近所の者共も猫に食料を与えてはならぬ。腹ペコの猫どもを(クロメとSPのこと)猫が大好きなトリの胸肉でおびき出し、猫捕獲器でホカーク(^o^)ノ イエー!」
このようにして、その後寿命を迎えた猫どもは旅だち、頭数は減りとうとう一族の猫はプクとSPのみとなった。
その救世主のご婦人も入院の噂、その後姿を見かけない。ご婦人の家には木蓮の花が咲き始め、失礼とは思ったけど、家を覗いたらその方の飼い猫の黒猫はピンピンして元気だった。
いったいどうしたんだ(?_?)
この家に引っ越した時は小さな苗木だった暖地さくらんぼの木も大木になって今日は満開の花が咲いた。鶯の番も来る。
今日は猫たちの写真は撮り損ねたけれど、プクもランプもSPもそしてドラオも元気です。
気の早いチューリップが咲きそうになっている。
もと子鬼住む小道の外れ、もと秘密基地の手前にも花が咲いた。