猫たちは虹の橋のふもとでわたしを待っている
ちゃちこもSPも虹の橋のふもとで待っている。ちゃちこやSPばかりではない。カール、チャコ(うちは猫の名づけに一種の法則性があって、赤毛や茶系の猫にはちゃを付けた名前、白毛はヨーロッパ系、黒毛はクロを付ける。バイカラー、雉、サバ、三毛その他は特に縛りなし。)シーラ、クリストファー、ちゃぴこたちが待っている。
お母さん猫のクロメもおじさんクロオも待っている。
この絵本で、泣いた。人前では滅多に泣かぬわたしだが、泣いた。
本当に、愛する猫に旅立たれた気持ちをよくわかってくれる。
虹の橋ふもとで、老いからも病からも解放された猫たち(ペットたち)が、暖かな日差しの中、飢えも寒さもない草原で元気よく待っている。
猫たちよ。待ってておくれ、何年かかるか?もしかしたら何10年も掛かるかも知れない。地獄行きにならないように普段の行いを良くして生きていくから、わたしも旅立ったら虹の橋の麓にいくから。
猫たちよ。一緒に虹の橋を渡ろう。
21系統のバスの旅
この秋でちゃちこが旅立ってからそろそろ3年、それでも忘れない。ちゃちこは病を得て、最初は毎日、容態が落ち着いてからは1日おきに動物病院に通った。
その頃は息子が新聞社に勤めていて、車を持って行っていたのと、成り行きでうちの駐車場を貸していたので車なし。したがって、車通院ができなくて、21系統の市電保存館行のバスで動物病院に通った。
今でも21系統のバスを見ると、ちゃちこがそのへんにいるような気がして、ちゃちこに話かけているわたしがいる。(人目があるときは声を出さずに、人目がなければ小声で)
時間によってはJR利用した。
そしてある秋の日ちゃちこ収まったバック型のペットキャリーを肩にかけて、近所を通った時、庭木の紅葉がとても美してくて柿の実がたわわに実っていた。
わたしはちゃちこに「そのへんにSPがいるかもしれない。だが、僻んではいけないよ。SPはかわいそうな身の上の猫なんだからね。(本当にうちに来れば良かったものの。)」
と、声かけてSPの姿をさがした。
幸せだった。
みんな待っている。あと何年?何10年?
虹の橋のふもとでわたしが来るのを待っている。