荒野のSP

このところ売れている。
猫たちが猫モデルに抜擢されたのではない。
わたしが売れているのだ。

つまり仕事が多い。
仕事が多いのはありがたい。
次の支払いについて頭悩まされなくてすむ。

仕事が込んでたってSPには会いに行ってるし、ちゃちこの動物病院へも1日置きに行っている。

わたしの仕事も込んでいるが、家の周辺の工事も怒涛のごとく押し寄せている。
例のプクが時々運動会をしている造成工事だけではないのだ。
下水の工事もしている。



100人もの工事人が押し寄せて来て、とりどりの工事車両の品評会。
今日は巨大なドリルで地面に穴を開ける仕様の車が来ていた。
何なんだよ。アレ(・3・) アルェー。
キャタピラが通るたんびに震度10くらいの揺れが来る。

賑やかで結構なのだが、いっこうに結構でないであろうと、思うのはSPのこと。
なので最近はSPデリバリーは夜行っていたが、来る演奏依頼に研鑽を積まねばならぬ昼下がり。
生徒がやってくるまでの貴重な時間、練習に次ぐ練習を、、。

だが、電話しなければならない。プリンタの修理する。
あらゆる事案が押し寄せてくる。

もー、いい加減キレるぜーーー(`・ω・´)

不思議なことに唯一工事をしていない元秘密基地を仕切る盲学校のフェンスのところで「SPいるか?返事しろーー。」
と言ったら、どこからともなくにょーん声。
SP元気か!
なんと、元秘密基地、今荒野の枯葉の吹きだまりの中で寝ていた。
荒野でご飯よこせ。と、SPは鳴く。

だが、SPは猫だがわたしは人間そろそろレッスンが始まるのでジーンズではなくて香水瓶柄のスカートをはいてる。
これで荒野登るのか?
ええ、我儘なSPのためにスカートはいて荒野の丘を登りましたよ。
丘の裾野に降りてこいって、、。

前世くノ一だったに違いないわたしにはたいして苦になる作業でもないが、近隣の住人、及び工事人に見られたらカッコ悪いだろうが!
どうやら、SP工事に慣れてきたらしい。

来週になれば今抱えているお仕事!も山を越える。
だが、工事は続くよいつまでも明日はどこでどんな工事が始まるのか?