仔猫と子供だった頃

今や大人となって家から出て、うちで一番の(たぶん)高給取りとなった息子もかつては小さな男の子だった。
そして、最早故猫となってしまったうちの初代ラッキーキャットのシーラ、その姉妹ちゃぴこも小さな仔猫だった。

子供も猫もすぐに大人になってしまう。寂しい。
息子、少年野球団に入る。
より早く、わたしたちがアパートに住んでいた頃、シーラとちゃぴこはやってきた。

そのアパート、今時には珍しく各部屋にベランダがあってそこに洗濯物を干す構造でなく、3階4階の住人は共同の洗濯物干し場、共有ベランダとでも言うべきか?
そこに洗濯物を干した。
布団も干した。ついでに子供プール持ち込んで使用済みの簡易プールも干した。

ベランダガーデニングもした。
夏場は横浜港の花火が見物できた。

なかなか出来た共同物干しであった。
ついでに飼い主に逃げられた猫たちの昼寝の場所も提供してた。

そんなん有りか?
って思います。たぶんNGだったんだろうけど、猫はやってきた。

そしてこのように
アル一家
背中を向けているのは白き大猫アル。
プランターに入っているのは左からサビ猫ちゃぴこ、白猫シーラ、そして一番右はお母さん猫バイカラーのぶっちゃん。

このあと、ちゃぴこ、シーラはうちの猫となり、アルとぶっちゃんはうちの2軒先の家に引き取られた。
世話をするブチこ
仔猫の世話をするぶっちゃん。

一族のうちに白猫クリストファーだけはいないが、孤高の猫、野生の猫と言われたクリストファーはこの頃から誇り高き猫らしく単独行動し新たなテリトリーの開発に旅立ってしまった。

確かにうちにクリストファーの写真が1枚だけあったので全力を上げて探し出しております。

だが野生の猫クリストファー一族とは最もつるまずに生きてはいたけれど、わたしたちに冷淡ということはけしてなく。
当時は息子は小さい子供だったのでチャリの後ろに子供座席をつけて乗せていた。

今のチャリ子供席のような立派なものではなかったが、一応装備していた。
その子供座席は昼も夜もクリストファーの寝場所となった。

猫は止まっているチャリ、バイクに乗るのが好きだがこの一族ではクリストファーが特化していた。
最も悪き猫として名が通ったのもクリストファー。

そしてある事件をきっかけに、アル、ぶっちゃん、シーラ、ちゃぴこたちとは違う波乱の猫生を辿り、とうとうクリストファー終の棲家にうちを選ぶ。




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